HOME > ロボットウエアができるまで
平成18年頃、あるアルミダイキャスト製品を作る企業から「溶接ロボットに着せる丈夫なユニフオームができないか」と相談を持ちかけられました。「既存のユニフォームは重く、脱着が大変だ。また、飛び散った火花やアルミ・機械の油などで1年ほどで真っ黒になってしまい交換が必要になる。」とお聞きしました。これに応えるには基盤となる素材の開発からはじめなければとても対応できそうにありませんでした。
これまではアパレルメーカー様からのOEMを主体に衣料品しか手掛けた事のない株式会社ミヤモリでしたが、非衣料分野への挑戦の機会と捉え取り組むことに決心しました。さっそく地元の繊維関係の企業や県の生活工学研究所に協力を仰ぎ、共同での製品開発が始まりました。しかし、耐熱性・防汚性・軽量化など、様々なご要望に応えられるだけのものがなかなかできず、トライ&エラー、トライ&エラーと、試行錯誤の連続で、なかなか開発がうまくいかない時期が続きました。
そういった日々が続くなか、粘り強く研究開発を進めるうちに徐々に形になってゆく手ごたえも、感じはじめました。平成20年富山県新世紀産業機構の「新商品、新事業創出公募事業(ロボット枠)」に応募したところ、採択いただけることとなりました。
その後、富山県工業技術センター 生活工学研究所と、開発チーム共同での特許出願に繋がりました。更に平成21年度には中小企業庁の「ものづくり中小企業製品開発等支援事業」の採択を受け開発を進めました。
平成21年11月東京ビッグサイトでの「国際ロボット展」に出展しました。この展示会では各企業の現場レベルでの様々な問題や設備管理スタッフの悩みなど色々な課題をお伺いでき、今後の開発に繋げる機会となりました。現在、更にグレードアップを目指し、製品の開発、提案を進めてゆきたいと考えております。
ROBOxTEX(ロボテックス)
ROBOはrobot(ロボット)の意味を表す略称で、TEXはtextile(織物の、織られた)の意を表す略称です。
このブランドネームを聞いただけで、ロボットに関する繊維関係の製品という推測が成り立つよう、シンプルで耳馴染みのある単語の組み合わせでネーミングしています。
この製品は、21世紀のモノづくりにおいてかかすことのできない産業ロボットのための防護服です。持続可能な21世紀社会において、高機能かつ多様性のあるロボットウエア(カバー)の需要の高まりに応えるため開発しました。